「ノキシタプレイス」とは、ごちゃまぜエリアで空間を楽しみに変える「みんなの居場所」。旧西藤山台小学校跡地に誕生した地域の皆様のウェルネスな暮らしを支える医療・介護・福祉・コミュニティのウェルネスな複合拠点だそうです。この計画を進めたのが、社会法人まちスウィングです。実はこの完成まで山あり谷ありで、本当に苦労されて今日の日を迎えられました。
まちスウィング代表の治郎丸さんとの出会いはもう30年以上も前です。私がまだ幼稚園園長だった頃、NPO法人を立ち上げた団体の一人として障がい者の方々のために活躍されており、私も園で障害のお子さんを預かっていたことで、ずっと関わってきました。5年前に今回の企画を考案され、国の補助を受けるため愛知県に申請しそのお手伝いをさせて頂いたのですが、うまく進みませんでした。
それでも彼女は決して諦めず、方法を探しました。私も県の担当者に、人の為に一生懸命頑張っている人になぜ道が開けないなのかと問い合わせ、今後どのように進めていったらよいのか相談に乗ってあげてほしいとお願いしました。彼女の必死な思いが伝わり、資金や業者等、彼女の熱心さに皆さんが心を打たれ、次第に良い方向に流れ出し、ついに完成を迎えました。
代表挨拶として治郎丸さんは多くの方々への感謝を伝えられました。ご自身は壁が高ければ高いほど燃えてくるとおっしゃって、今日の竣工式を迎えることが出来たと話されました。私は来賓としてご挨拶をさせていただく機会を与えていただき、マイクの前に立った時、これまでの彼女の苦労を知っている者として感極まり、涙腺が緩んでしまいました。そしてこれからの発展を心より祈りました。
ここには「ノキシタひろば、運動交流広場の体育館、のきしたカフェ、薬局、クリニック、ナーシングホーム、グループホーム」が揃っています。障がい者の方から高齢者の方々、子どもたちを含む家族連れなど、みんなが集い、全てのハードルを下げていき、街を楽しくスウィングしながら誰もが笑顔でくらしていけるように、との思いが込められています。ここにいるだけで心安らぐ時間でした。